>小部経典

8 テーラガーター

4.9. チャンダナ長老の詩偈

黄金〔の装飾品〕に覆われ、侍女衆に傅“かしず”かれた妻が、子を脇に抱えて、わたしのところに近づいてきた。

しかして、彼女を、自らの子の母(妻)がやってくるのを見て――〔見てくれを〕十分に作り為し、美しい衣をまとっているが、〔悪意をもって〕仕掛けられた、死魔の罠のような〔彼女〕を〔見て〕――

そののち、わたしに、根源のままに意を為すことが生起した。〔世俗の〕危険は明らかと成り、厭離〔の思い〕は確立した。

そののち、わたしの心は解脱した。見よ――法(事象)が見事に法(事象)たることを。三つの明知は獲得され、覚者(ブッダ)の教えは為された。ということで――

 ……チャンダナ長老は……。