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8 テーラガーター

7 七なるものの集まり

第一の章

7.1. スンダラサムッダ長老の詩偈

〔見てくれを〕十分に作り為し、美しい衣をまとい、花飾りを〔身に〕付け、飾り立てられ、〔両の〕足に〔赤の〕染料を為した娼婦が、〔両の足に〕履物を履いて〔やってきた〕。

〔両の足の〕履物を脱いで、〔わたしの〕前で、合掌を為した彼女は、わたしに、優しく柔らかな〔声〕で、まずは微笑し、〔このように〕語った。

〔娼婦が言った〕「あなたは、若き出家者として存しています。わたしの教えに依って立ちなさい。人間のものとしてある諸々の欲望〔の対象〕を享受しなさい。わたしは、あなたに、富を与えましょう。真に、あなたのために、公言します(誓います)。あるいは、あなたのために、わたしは、〔誓いの〕火をもってきましょう。

〔わたしとあなたの〕両者が、棒(杖)を行き着く所とする、老いた者たちと成るであろうとき、〔わたしとあなたの〕両者もまた、出家しましょう。〔この世とあの世の〕両所において、幸運があります」〔と〕。

しかして、合掌を為し、乞うている、その娼婦を見て――〔見てくれを〕十分に作り為し、美しい衣をまとっているが、〔悪意をもって〕仕掛けられた、死魔の罠のような〔彼女〕を〔見て〕――

そののち、わたしに、根源のままに意を為すこと(如理作意:固定概念なく思い考えること)が生起した。〔世俗の〕危険は明らかと成り、厭離〔の思い〕は確立した。

そののち、わたしの心は解脱した。見よ――法(事象)が見事に法(事象)たることを。三つの明知(三明:三種類の超人的な能力、宿命通・天眼通・漏尽通)は獲得され、覚者(ブッダ)の教えは為された。ということで――

 ……スンダラサムッダ長老は……。